∴ 梵天丸。

【Dandy dragon&Spring tiger】
高橋なの著
司書房刊

伊達政宗（大河ドラマ「独眼竜政宗」ベースなので、殿のお顔建ちは渡辺謙で太閤秀吉は勝新太郎）と愉快な家臣たちのほのぼのギャグ４コマ＆シリアスショートストーリー漫画「Dandy dragon」と
武田信玄（こちらも大河ドラマベースなので、殿は中井貴一で謙信公は柴田恭兵）のほのぼの・スプラスティックギャグ４コマ「Spring tiger」のセット本。

　　　　(Дﾟ(○=(ﾟ∀ﾟ)=○)Дﾟ)
で「ダンドラ」の作中に↑こんな感じのネタがあるのね。
ネタばれになるから以下反転で。

戦に出陣した政宗公。
陣中で兜をかぶったときに腹心の片倉小十郎景綱（真田幸村の娘が室に入った小十郎重長の父）に呼ばれ振り返った拍子に、
三日月型の前立て（兜正面についている角のような飾り）の切っ先が小十郎の額にざっくりと。
直後、伊達藤五郎成実に呼ばれて振り向くと、今度は逆側の切っ先が籐五の額をさっくりと。
籐五が「派手すぎて危ない飾り物は止めて、自分のようなシンプルなやつにしろ」と毛虫の前立て（決して後戻りしないの意を示す）を指すと、政宗は一言、
「お魚の骨」
怒った籐五を諌める小十郎。
その愛宕権現の守札をあしらった前立てを見、籐五が
「お位牌頭は黙っていろ」
日頃冷静な小十郎もキレてしまい、主君家臣入り乱れての喧嘩となる。
で、戦そのものはうやむやになってしまいましたとさ。

まあ、こんな感じのほのぼの（？）ギャグマンガと、かなりファンタジーはいったシリアスで構成されています。

Spring tiger（春信＆影虎ね）の方は、
冷静沈着で何を考えているのかわからない上に妙に行動力のある信玄公と、ノリが軽いものの以外と常識派の謙信公のドタバタものです。

Dandy－はみのり書房OUT Comicsで一度単行本になってます（今は絶版）が、
Spring－は掲載誌の別冊アウトアニパロコミックスが廃刊になったため、単行本化されていませんでした。
ようやく今回日の目を見たという感じ。
万歳。