覆面作家企画2 Cブロック(html版/ブログ版)の読後感です。
自分の所属ブロック故、2007/02/13 推理終了後に公開となりました。 (身バレ厳禁がこの企画のルールでございます) <!-- 定型句ここから --> 書き手を推理すると言うのがこの企画の醍醐味ではありますが、何分当方ワトソン脳ゆえ推理は無理。 感想とも言えぬ「読後感」をちらちらと書いてゆくに留めます。 なにとぞご容赦を。 なお、未読の方はネタバレ注意。 また、執筆者の皆様には、見当違いのことばかり申し上げておりますこと、お詫び申し上げます。 <!-- 定型句ここまで --> C-01 魚の泳ぐ場所(HTML版)/ブログ版
児童文学・童話 現代の外国 さもなくば、牧歌的な異世界 山奥の丘の上の小さな家。 湖が凍るほどの寒さの中で、 その子が見た「星」が落ちるさまは、 そして「星」が帰って行く後ろ姿は、 果たして現実だったのか、 或いは眠れない夜に見た夢だったのか。 誰も信じてくれない、彼だけの不思議。 C-02 流れ星との待ち合わせ(HTML版)/ブログ版 異世界(多分「片側」は現実世界) 空の向こう側には、そちら側なりの営みがあって、 こっち側からは見えない努力と労働が行われているのであります。 エリートチックな職業もあり、閑職もあり。 芸術家気質の人もいれば、気楽な稼業と決め込んでいるヤツもいる。 彼らのまじめな仕事によって、こっち側はいつもの風景を眺められる。 彼らのちょっとした悪戯心で、こっち側の風景はすこしだけ変わる。 すこぶる人間的な彼らだから、小さな願いは叶えられる。 明日も良い一夜でありますように。 C-03 星になるよ(HTML版)/ブログ版 現代日本、児童文学。 言い方が悪いけれど、子供はすこぶる単純だ。 単純だからすぐに信じ込む。 単純だからすぐに傷つく。 言い方が悪いけれど、大人は変なところで単純だ。 単純だから自分の知っていることが総て正しいと思いこむ。 単純だから相手にもそれを知らせようとする。 (もっと不適切な言い方をすると「教化しようとする」) 大人に「嘘を吐かれた」子供と、 大人に「夢を壊された」子供は、 大人が思う以上に落ち込んでしまうし、立ち直りが遅い。 下手をすると一生トラウマを抱える。 この先生は、アフターフォローのできる人だから良かったけれど……。 C-04 星の砂漠(HTML版)/ブログ版 異世界ファンタジー 人が死ぬと星になる。 星が落ちると人になる。 多分星は人になりたがって落ちてくるんだろう。 いろいろなモノを失ってでも。 そしてまた星となって戻ってゆく。 いろいろなモノを失って……。 少年にはまだその理は解らない。 解らないから危険を冒してでも 大切な人が星に「帰る」のを食い止めようとする。 そのまっすぐさこそが、人(?)を動かす。 C-05 かくして塔は放棄される(HTML版)/ブログ版 大正ロマンな日本。 (どことなく、漱石っぽい先生と住み込みの書生) 主は仰せになった。 ときに先生。 「塔」を放棄した横田君に、 「塔」の残骸を提示しても、 理解してもらえないかも知れませんぜ。 C-06 My Dear Starlet(HTML版)/ブログ版 タイトルを直訳すると「愛しの小さな星」。 誰に対しても優しい。誰からも好かれる。 そんな人間を「演じる」のは大変なことでして。 本質がそこから掛け離れている人間が演る場合は、特に。 たいていの場合どこかにほころびが生じて、 手痛いしっぺ返しを喰らうことになる。 現実との乖離が大きければ大きいほど、跳ね返ってくるものもでかい。 「女」は怖いですよ。 ご用心、ご用心。 C-07 カンブリアより愛を込めて(HTML版)/ブログ版 転生モノ、と別けて良いのかどうか。 そのころ大海を制し、食物連鎖の頂点にいたある節足動物。 あの頃は小さく、原始的で弱々しい存在だったある脊索動物。 節足動物はやがて種を絶やし、脊索動物は進化して地上に満ちた。 消えてしまった存在は無価値なのかと、古代の記憶を持つ彼は思う。 ならば自分に価値はないのかと、記憶の中の自分が悩む。 巨大な捕食者は、背中に貼り付く小さな生き物(餌)の存在を知らなかった。 悩める少年にとって、背中に負う小さな女の子の存在は大きい。 価値なんてモノは、人が決めるモノじゃないさ。 多分ね。 C-08 のざらし(HTML版)/ブログ版 拙作です。 言い訳は、別のところでいたします。 C-09 とある日、見覚えのある日常。(HTML版)/ブログ版 ジャンルを書いちゃうと、それだけでネタバレになってしまうので……。 そこに「人」がいる限り、日常生活は繰り広げられる。 そこがどこであろうと、人の暮らしは大差ない。 仕事に疲れて、友達と愚痴を言い合って、人の恋路にちょっと嫉妬して。 そこに「人」がいる限り、日常生活は繰り広げられる。 C-10 秋空の約束(HTML版)/ブログ版 異世界。 ただし「大きな違い」以外はかなり現代の日本に近い感じの世界。 職人気質の父親は、倅のわがままなんか聞いてくれない人だった。 その頑固者が、小さな約束をした。 とても大それたことをしでかす約束。 その大それたことは多分、父親自身の夢でもあったんだろう。 いつかでかいことをやりたいと、誰しも思うものだから。 C-11 Floating(HTML版)/ブログ版 これは「エブリディマジック」の部類かな。 時間に追われるって感覚は、時間の概念がある人にしかないものだ。 一秒の概念がある人は、秒針に追い立てられて走る。 一分刻みの人は、長針に追いかけられて走る。 一時間の人は、短針に追われて駆ける。 一日の人は太陽に追われてせかせか歩く。 一月の人は月に追われてとぼとぼ歩く。 一年の人は地球と一緒に散歩する。 その散歩の足並みも、 宇宙から……時間の概念がない世界から見たら、 酷くせせこましかろう。 そんなことを考えていても、目が覚めると思うんだ。 あと一分、眠っていられるって。 PR
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