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『出版社が採用したくなる企画書、誰でもできるそのノウハウ』
あなたの原稿を出版社が採用したくなるためのノウハウを惜し気もなく公開しました。
出版に何度も失敗した方、これからチャレンジされる方、まずはこのレポートをお読み下さい。
あなたのメジャーデビューの夢実現に大きな力を発揮します。
必見です!!


読みました。
ビジネス書系の商業出版を目指す人向けのノウハウですね。


2006年のNHK連続テレビ小説『芋たこなんきん』で、ちょいと忘れがたいエピソードがございまして。

主人公の女流売れっ子作家先生のところに、一人の弟子入り志願者がやってきます。
妻子持ちのこの男、先生に自作小説の原稿を読んで貰おうとしておったのですが、
これが原稿用紙を平綴じにした状態で厚みが10cmはあろうかという超大作。

壮大でスペクタクルな時空を超えた恋愛SF物のようですが、
先生の秘書さんが頑張って1/3くらいまで読んだけどめまいを起こして挫折するという出来。

彼、自分の中で膨らんだ夢を追いかけちゃって、現実が見なくなっていたんですね。
書いた物がおもしろいかどうか(読める代物かどうか)、客観的に判断できなくなっていた。

自分も「好きなように書いている素人」ですから、これは耳の痛いお話でしたわい。
(俺サマの文章も読むのが苦痛な部類のかも知れない……だって感想がほとんど来ないんだもの)


小説だけじゃありません。

ビジネス書のカテゴリでも、そう言うことは起こるようです。

何か書いて本にしようとしている方の多くは
「俺サマのアイディアって素晴らしい! このやり方がナンバーワン!! 絶対ベストセラー!!!」
という自信と意気込みを持っていらっしゃいます。

そんな、自称「画期的なアイディア・ノウハウ」ですが、
よく調べれば古の賢人が提唱していたネタ(つまり「常識」)だったり、
実際は「日本で二番目(by早川健)」(つまり、勝ち目がない)だったり、
そもそも出版できる体裁を成していなかったり(つまり、読めた代物ではない)して、
出版社の編集さんの食指を動かすまでには至らないものが多いそうで。

しかも、書き手さんはやる気も自信も自意識も満々。

前出の「弟子入り志願者」さんと一緒で、
推敲も校正もされていない分厚い「完成原稿」を
いきなり持ち込んじゃったり、唐突に送りつけちゃったりする。

出版社(先生)がどれほど多忙か、なんてことは彼らにとっては「どーでもいいこと」。

だって読んでもらえればそのすばらしさが判るはず、と、疑うことなく信じているから。

そして読んでもらえないなんて毛ほども思っていないから。

しかし現実は……中身なんか見ずにゴミ箱行きだそうです。

どんな自信作でも、そして実際に素晴らしい内容であっても、
アプローチの仕方を間違えしまっては日の目を見ません。

弟子入り志願氏は「独りよがりな作品」を持って先生宅へ押しかけるのではなく、
出版希望者は「情熱が暴走した原稿」をそのまま持ち込むのではなく、
その概要を書いた物(あらすじなり企画書なり)を、そっと送ってみれば良かったんじゃないかと。

下読みの鉄人さん(更新停止になって久しいのでちょっと心配なのですが、ログはちゃんと読めます)に、
私が下読みをする時には、まず全部の原稿をざっと見て、梗概(あらすじ ※引用者注)の面白そうな順に読んでいくようにしています。
梗概が面白い期待値の高い原稿は気合を入れて読み、梗概がつまらない期待値の低い原稿は後回しにするということです。

とあります。

原稿や企画を募集している出版社には山のように「原稿」が送られてくるわけです。
本文を端から熟読するなんて時間のかかることはやりようがありません。

だから小説の場合は「あらすじ」で、ビジネス書の場合は「企画書」で大凡のあたりを付けることになります。

じゃあ、どんな概要を書けばいいのか?
小説に関しては下読みの鉄人さんを参考にしていただくとして、ビジネス書の類に関してはこのレポートが分かり易いのではないかと。

レポート制作者さんはビジネス・自己啓発・実用・各種マニュアル専門の出版コンサルタント会社の人。
語り口は穏やか・丁寧、そして謙虚。
とても読みやすいレポートでした。

『出版社が採用したくなる企画書、誰でもできるそのノウハウ』

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