∴ お正月映画のハナシ

ピンチクリフ・グランプリって映画がお正月に公開されます。
ノルウェー産アニメの傑作！　との呼び声高き、
30年前の人形アニメ映画のリバイバル作品です。



気の良い自動車整備工のレオドル。
一羽と一匹の助手……アヒルのソランとハリネズミのルドビク……とともに
断崖絶壁「ピンチクリフ」のてっぺんでで暮らしている。
（オフィシャルサイトには「丘の上の小さな村」って書いてあるけど、
　あたしには名前の通りの「Pinch[難儀な]Cliff[ガケ]」にしか見えないんですが）

特許取得済みの「伸縮自在定規」で作るのは、
自作の自動水汲み機に自動製材機に、
エンジン駆動ひげそり機・イチゴ詰み機能付き。
（おまえ自動車整備工と違うんかと突っ込み）

兎も角、今は楽しく暮らしているらしいレオドルおじさんですが、
昔、助手として雇っていたルドルフという男に、
発明したエンジンなど設計図を盗まれた、
というちょっぴり苦い過去があります。

ある日新聞をみたレオドルおじさん、件のルドルフが
「新開発のエンジンを積んだスーパーカー」でレースに参戦
というニュースを知ります。

テレビに映ったスーパーカーのエンジンは、
どう見ても盗まれた俺の発明品です。
本当にありがとうございました……じゃなくて、
こりゃあの馬鹿たれを合法的にぶっ飛ばさなきゃならんと
自分も車を開発してレースに参加することを決意。

アラブの石油王をスポンサーに付け、一年がかりでオリジナルカーを作り上げ、
グランプリレースに参戦するのでした。

というのが事のあらまし。

オフィシャルサイトで予告編を見てきましたが、
30年前スーパーカーブームまっただ中の、流線型のフォルムのいかにも「速そう」な車の中に、
レオドル兄貴の無骨なマイカーが混じっているのが
実に持って格好いいんだ。

あっちこっちからぶっといパイプ突き出てブルブル言っているのが実にイイ！
（スポンサーが石油王なのにアルコールエンジンてぇのがチャームポイントだね）


因みに吹き替え版は30年前に日本で初公開されたときの音源を
そのまま乗せちゃうらしい。

レオドル兄貴は八奈見乗児御大だぜ、全国の女子高生の皆さ～ん！

ミニシアター系の公開らしくて、
全国ロードショウされるかどうかはまだ不明、
てのが、田舎ものにとってはちょっと悔しいところ。