∴ PC本体が昇天しました。

神光寺家には2kとMeがおりました。

2kはとても真面目な働き者で、
偶に愚痴をこぼす《処理落ちする》ことはあっても
職務放棄《フリーズ》するようなことは今まで一度もありませんでした。

Meは一生懸命が空回りするところがあり、
時折知恵熱を出《熱暴走》したり、
唐突に駄々をこねて止ま《フリーズす》ることがありました。

そのため神光寺家の人々は、
重要なデータは総て2kに預けていました。

Meで作業した場合も、データの保存先はLANで繋がった2kの中。
不安定なMeではなく、安定していた2kに信頼を置いたが故のことです。

神光寺家の人々は、2kが何か問題を起こすとは
つゆほども考えもしませんでした。
むしろMeがいつ故障するかということだけを気にかけていたのです。

しかし我々の予想は大きく覆されました。

2kはなんの前触れもなくハードディスククラッシュにより
再起不能となったのです。

その結果、雅は呆け、かをりはパニクり、
家の中は蜂の巣を突いたかのごとき大騒ぎとなったのです。

何しろ2k亡き今、遺されたMeにできることと言えば、
ftpクライアントを介さずにWebサーバー上でいじれるもの、
すなわち、cgi類・APS類をいじることだけ。

つまり、ここにこうしてご報告を書いたり、
フリーメールを確認したりすることはできるものの、
Webページを更新したり、メインのメールを受信したり、
ローカルでファイルやデータをいじったりと言った、
日常業務に関わる9割9分のことができないのです。


教訓。
できの良い子と悪い子で対応を変えるようなことをしてはならない。