覆面作家企画2 Dブロック(html版/ブログ版)の読後感です。
(Cブロックは当サイト管理人在中につきまた後ほど、ということで) <!-- 定型句ここから(笑) --> 書き手を推理すると言うのがこの企画の醍醐味ではありますが、何分当方ワトソン脳ゆえ推理は無理。 感想とも言えぬ「読後感」をちらちらと書いてゆくに留めます。 なにとぞご容赦を。 なお、未読の方はネタバレ注意。 また、執筆者の皆様には、見当違いのことばかり申し上げておりますこと、お詫び申し上げます。 <!-- 定型句ここまで(笑) --> D-01 足跡 HTML版/ブログ版 現代、バンドもの。 友達って言うのは、相手のことを総て知らなきゃならないってものじゃない。 一緒にいるときには「知らなくても良い」事だってある。 相手が「そこにいる」ということが重要なのだから。 ところが、そこにいるヤツがいなくなると 「知らなかったことがある」 ということに唐突に気付くことがある。 それでも「知らなかったこと」に慚愧の念を感じる必要はない。 彼が「そこにいた」のは事実だから。 D-02 兄嫁 HTML版/ブログ版 現代。恋愛もの(って言ってよいのかな) いや、きっと兄嫁(予定)さんは、君の岡惚れに気付いていたのだよ。 だからその劣情を断ち切るためにあんな台詞を吐いたに違いない。 そう、確かに彼女は賢い人だ。 だって、君の兄貴が選んだ女性だぜ。 君の兄貴を死の誘惑から引き戻した女性なんだから、莫迦なはずがなかろうよ。 そして、君も、当然君の兄貴も、彼女に手玉に取られているのさ。 D-03 オチボシ HTML版/ブログ版 学園もの やられた。一本取られた。 いやあ、あの淡々とした語り口が良い。堪らなく良い。 私はこういう展開の話が大好物なんですよ。 でも、読み手を選ぶ作品です。 奇譚系のお嫌いな方や心臓の弱いお方にはお薦めできません。 作中の「貞子」云々の下りが効いています。 この物語が単なる「青春もの」ではないことの暗喩ですな。 ククククク……。 D-04 星に願いを HTML版ブログ版 ロウファンタジー。 あるいはミュータントもののSF。 またはほのぼの青春恋愛もの。 自分の「得手」を好きになれない女の子が、自分の好きな男の子のためにその「得手」を突き詰めてゆこうとするハナシ。 ……と書くとなんだか凡庸なものに聞こえるのだけれど、さにあらず。 設定の「突拍子のなさ」が上手い具合に効いている。 D-05 キリステ様の掌に杭は刺さらない HTML版/ブログ版 現代。ちょびっと大人向けです。 さばさばした性格の女友達。 多くの男性に愛されている魅力的な女性であるにもかかわらず、彼女は回りから蔑まされている。 彼女を蔑んでいる者達は、そうすることによって優越感に浸っているのだろう。 くだらない、ちっぽけな満足。 そういって彼らを蔑む主人公の女性も、彼女を真に理解しているわけではない。 理解できないから、憧れる。 カリスマとは、そういうものだろう。 D-06 なつやすみ HTML版/ブログ版 現代。 意味のない焦燥感と虚脱感の中にいる思春期の少女と、浮世離れした伯母の奇妙な共同生活のプロローグ。 少々殺伐とした設定が、少女漫画という存在を狂言廻しにすることによって、コメディタッチになっている。 自分にどれほどの影響力があるかなんて、自分自身には解らないもの。 親が「反面教師」になっちゃうのも、親自身が自分の影響力のベクトルを理解できていないからなわけだし。 D-07 砂糖星 HTML版/ブログ版 時代物(と、断言することはできないけれども) 大人が子供に対して吐く「嘘」には二種類ある。 子供を欺すための「嘘」と、子供を喜ばせるための「嘘」。 あるいは、責任から逃げるための「嘘」と、責任を負うための「嘘」。 でも子供にはその違いがわからない。 嘘は嘘。 騙されたと怒り、泣く。 それが子供。 違いがわかるようになって、なおかつ、気持ちよく欺され続けられるようになれば、立派な大人だ。 D-08 掌の中の星 HTML版/ブログ版 現代。 子供から見た「4つ年上」は、大人そのもの。 一人暮らしをしている従姉の大学生なんて、近くにいるのに手の届かない、雲の上の憧れだったりする。 (年を経ると、その程度の年齢差は、単なる誤差になってしまうんだけども) その雲の上と自分を比べたがるのも、そして意味もなく劣等感を感じてしまうのも、思春期の子供の心理。 子供は複雑だ。 特に、大人になりかけの子供は……。 D-09 夜に一月蝿がやってきて HTML版/ブログ版 現代。幻想。 これも一本取られた。 このブロック、中々に強者揃いですわい。 こういうオシャレな展開の小編は、読んでいて楽しい。 (現実に身に降りかかるのはまっぴらご免被りたいですが) やっぱり人間の評価ってのは「あの席」で聞くのが一番ですからねぇ。 D-10 願い星が降る夜に HTML版/ブログ版 現代。 忘れることは怖い。 忘れてしまったことも怖い。 思い出すことも怖い。 思い出すんじゃないかと思うことも怖い。 恐怖は理性を超える。 理性は恐怖が再び自分を超越することにまた、恐怖する。 そして、恐怖は積み重なる。 流れ星は、多分口実。 彼女の望みは、もう適っているんじゃないかな。 D-11 曇りのち雨 ところにより神さま HTML版/ブログ版 ちょっとだけ未来。いや、平行宇宙のどこか。 多分、時そのものが進むことを止めてしまったのだろう。 この世界の「神様」は、残念なことにそれに気付いていない。 この世界の人々も、一部を除いてそれに気付いていない。 気付いてしまったら、この「神様」はどうするだろう。 ちょっとだけ見えた光明が、かき消されなければ良いのだけれど。 PR
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